赤ちゃん何故泣く? 何故抱っこ?

このページでは、

について書いてみたいと思います。

赤ちゃんは何故泣くのか?

① おなかが空いた

これが一番に言われますよね。

赤ちゃん   「ふぎゃぁ~!」
実母・義母   「ほら、赤ちゃん泣いているわよ。おなかすいたんじゃない?」
ママ      「うーーん。さっきおっぱいあげたばっかりなのになぁ」
実母・義母   「足りないのよ! おっぱい!」

うーん。良く見る光景です。 確かにおっぱいが足りていない場合もあるでしょう。

でも、わたし、ものすっごいおっぱいの出る人間だったんです。
でも、長男は泣いた。泣きまくった。そして寝ない赤ちゃんだった。
そして、同じような感じで母乳で育てた次男は、あまり泣かない…。

泣く=おっぱい不足 と決めつけないほうが良いかも…。
抱っこして泣きやみ、それでニコニコしてくれたりするようならば、きっとただの「抱っこして」サインなんだと思います。

でも、当時の私は、それが信じられなかったんだよなぁ。

「絶対、何か原因がある! ベッドで寝ない赤ちゃんはおかしい!」

と頑なに信じていました。



② 寒い・暑い

お部屋の中を大体20℃~25℃前後に保つと良いみたい。
背中に手を入れて、汗をかいてないかチェック。
赤ちゃんの皮膚は薄いから、あせもにもすぐなってしまいますよね。

③ ゲップ・おなら・うんちがしたい

赤ちゃんは上手くうんちやおならが出ないと、不快みたい。
おなかを、”の”の字を書くみたいにやさしくマッサージしてあげると、出やすくなるみたい。
あとは、おむつ替えをするときに、赤ちゃんの足首を両手で持って、その手を赤ちゃんのおなかに近づけて(足を折り畳むような形)にすると、うんちが出やすくなると、新生児担当のお医者様がおっしゃってました。

ゲップも、さっき出たからといって油断してはいけません。
しばらくたってから、ものすごぉーいゲップが出たりすることがあります。

④ ミルクの飲み過ぎ

あまりにベッドでおとなしく寝ていない赤ちゃんを目の前にして、

「きっとミルクが足りてないのだわ」

と、多めにミルクをあげちゃったりすると、逆におなかが一杯に張って苦しくなって、余計に泣いちゃうことがあります。
やっぱり容量は守りましょう。
それに、おなかが一杯になればおとなしくベッドで寝るか、といったら、そうじゃない赤ちゃんもたくさんいますしね。

⑤ 果汁、飲ませ過ぎてませんか? 

2ヶ月ごろから飲める、として売っている果汁。
ついつい、「親心」で飲ませたくなってしまいますよね。私もそうでした。
でも、赤ちゃんの胃はまだまだ未熟。
果汁が胃にとって大変負担になっている場合が多いのです。
で、なんとなくむずがって泣いてしまう。
果汁(または離乳食)を止めると、あまり泣かなくなった、というケースもあるようです。

アメリカ小児学会(AAP/American Academy of Pediatrics)からは「6ヶ月未満の乳児には果汁は必要ない」 という勧告が出ています。
参考PDF

私個人的には、「スプーンでほんの少し、お遊び程度にあげてみる」のなら、OKだとは思っています。

そもそも、果汁をあげるというのは、離乳食の準備段階だといいますよね。
色々な味があることを知ってもらうという意味で、果汁をあげるのだと理解しています。

でも、おっぱいは、ママが食べるものによって、まったく味が変わってくるって知っていますか?
第一子のときに、「水分補給のためだ」とスポーツドリンク(普通にどこでも売っているやつです)をがばがば飲んだら…。 なんと!

自分の母乳をなめたら、そのスポーツドリンクの味が…!!

それから、「あぁ、母乳って食べたものがダイレクトに影響するのね」と悟ったのです。


何故抱っこされたいんだろうか?

赤ちゃんって、ベッドですやすや眠っているのが普通だと思っている私にとって、ものすごいショックでした。
自分の子が抱っこしていないと泣いてしまうというのは。

まぁ、でも考えてみれば、産まれてほんのちょっとしかたっていないのですから、 きっと不安で不安でしかたないのでしょうね。
ママしか頼る人がいないのですもんね。

そうそう。
この件では、私の夫が「目からウロコ」なことを言ってくれました。

私「なぁ、なんでウチの子、抱っこしーひんと泣くんやろ…」
夫「……。猿、見てみ」
私「は?」
夫「猿の赤ちゃん、24時間くっついとるやろ? あれと同じや

確かにそうなんですよね。
こんど、もし機会があれば、猿の親子の姿をまじまじ見てください。
赤ちゃんはずーっと抱っこされ、母猿のおっぱいを(別に母乳をごくごく飲んでいるわけではなく)くわえているのではないでしょうか?

「なるほど…」

と妙に納得しました。
24時間抱っこ。そうしなければ、すぐに強い動物に見つかって殺されてしまう。
だから、子は必死になって母親にしがみつき、少しでも離れようなら、ものすごい声で「だっこしろ」と泣きわめく。

この姿が、もしかしたら原点なのかも。
動物として正解なのかも。

確かに、猿と人間は全然違う。でも、やっぱり同じほ乳類。
育児のスタイルの原点を知ったような気がしたのでした。

そうそう。
ある面白い話を紹介します。「一番古い記憶」の話です。
その人の覚えている記憶は、
『天井に向かって泣きわめいている自分』
なんだそうです。
で、なんとその自分は、赤ちゃん。しかも、

「悔しい~」

とその時思っていたことを、覚えているそうなのです。
案外赤ちゃんも、そういう風に色々考えているのかも知れませんね。