寝ない赤ちゃんをスリングで育てる

ちまたで、「抱っこが疲れない!」と評判。
一時期、流行し、今は下火になっているような気がしますが、私は、次男育児中本当にスリングに助けられました。
そのレビューをしてみたいと思います。

なぜ、スリングを購入したのか?

私は、色んな抱っこ紐を試したのですが、肩が痛くなって仕方なかったんです。
結構高額なものを使っていたのですが、どうしても痛い。たった1時間のお出かけでも、頭が痛くなる程でした。
そこで、一念発起してスリングを購入してみました。

どこのメーカーのスリングを買ったか

色々なところから出ているスリング。
色も形もたくさんあります。
オークションサイトでは、一般の個人のかたが作ったスリングもたくさん売られています。 検索すれば、外国製のものも数多くあります。

わたしは、とにかく『安全』を追求しました。

ということで、個人のかたが作成されたスリングは止めました。
そのスリングに使われている「リング」がどういうシロモノか、いまいち信用が出来なかったのです。
リングは100円ショップでも売られているみたいで、中にはリング一つにつき5キロしか持たないのも売られているみたい。 赤ちゃんをくるむスリングにそれを使われてたらちょっとなぁ…。 木製のリングのものも売っているみたいだけれど、真っ二つに割れた事例があるらしいですしね…。

また、外国のメーカーもちょっと怖いのでパスしました。なにかあったときにどうしたらよいか分からないのよね。説明付属のDVDも外人だったりすると、「えっと私でも使える?」と思ってしまいました。

今回選んだのは、「北極しろくま堂」さんのものです。

一度、ページを覗いてみてください。スリングはもちろん、その他の昔ながらのおんぶ紐、兵児帯(へこおび)など、沢山掲載さています。

こういったポイントから選びました。

選んだスリングは、ブルー系。生地は「しじら織り」。もちろん綿100%。
しじら織りとは、たて糸とよこ糸の強さを変えて表面を縮ませ“しぼ”と呼ばれる凹凸感が特徴らしいです。

北極しろくま堂スリング、「キュットミー!」使ってみました

注文から二日。早くも来ました! やるぅ! しろくま堂さん!
(届くのが早い会社は、それだけでなんだか信用できると思ってしまいます)

早速、箱をオープン。本体と、説明DVDが入っています。

説明DVDです。

ふむふむ。同年代のママが実際に赤ちゃんを使って、実演してくれます。
動く説明書ってやっぱり良いね。

さっそく、使ってみました。
お。このリングに布を通すのね。ふむふむ。
スリング専用のリングらしい。なんと700キロまでOKなんだって。

これがリング。

で、本体は440グラム。昔持っていたベビーキャリー型抱っこひもより軽い!

次。肩パッド。

手の大きさと比べてね。このパッドが肩を包む!

厚みこれくらい。中の綿はふわふわすぎません。つまむと弾力があります。

これよこれ。これが大切なんだってば。 長さ約25センチ。幅約17センチ。厚み約2センチです。

スリング。実際に使ってみた!

といわけで、次男(産まれて7日目)を入れてみました。
これは人によって差があるのでしょうが、わたし(と赤ちゃん)は苦労なくスリングを付けることが出来ました。(説明DVDのお陰かな?)

赤ちゃんとママのベストポジションを探るのが、ちょっとコツがあるな。 むむ。長さの調節があるのね。ほうほう。密着するほうが良いらしい。

ずずずず。(長さ調節)

できた…。

いやーーーーん。 重さ、かんじなーーーーい。

というのは、言い過ぎです。
が、良い。
断然良い。

以前持っていた抱っこひもの肩紐は約5センチ。綿入りだったのだけれど、微々たるもの…。
赤ちゃんを入れて装着すると、二つの肩に食い込む食い込む…。

しかし、スリングの肩の部分の幅は17センチ。そしてたっぷりの綿。この広い間に分散して力が加わるようです。 なので、以前にくらべて断然肩への食い込みが少ないです。

赤ちゃんはすやすや。
スリング中の体の状態が、とても安心できるらしい。
どんなに私が動いても、ずっと寝たままです。

今や、眠くて泣き出しても、スリングにいれれば速攻で(1分くらい)寝ますよ~。

私は普段、右肩にひもをかけている状態。(肩パッドが右ね)
右肩が疲れたら左肩にもチェンジOK!
(わたしはチェンジしたことないですがね)

スリングを使うとわたしはどうなる?

さて、一人目育児の時は、自分のご飯さえままならない状態でした。
「お腹空いた~。でも左腕で(直接赤ちゃんを)抱っこしてるから、片手では何も食べられないよー。 でもベッドに置いたら泣いてしまうしー」なんて思いながら育児していました。

が、今回は、スリングで抱っこしながら食事できます!
その場合は、自分のおなかのあたりにあるスリングの布にタオルでも当てたほうが良いかも。 (わたし、こぼしちゃうのよね。ご飯。)
もちろん熱ーいお汁ものは、避けた方がベター。スリングの中の赤ちゃんにかかったら大変!
育児は体力が必要。授乳中のママならなおのこと、もりもり食べなきゃね。

次に洗濯、やってみました。
洗濯機に汚れ物を放り込むのは全然問題無い。あとは洗剤いれてスタートボタンを押すだけだものね。
洗い終わった洗濯物を乾かすときはちょっと大変だったかな。右肩にパッドがきているので、右肩が上げづらいのよねぇ。
洗濯物を畳むのはかなり難しいなぁ。おなかの部分に赤ちゃんがいるからね。
赤ちゃん、わたしが前屈みになると、嫌みたい。むずがりだしてダメでした。

そうだ。もちろん、スリング自体、洗えます。水で丸ごとじゃぶじゃぶ。いつも清潔でいられます。
本体部分は薄いのですぐ乾きます。でも肩パッドの部分は分厚いので、夏の日中ずっと干しておけば乾く、といった感じです。
特に夏の間って親子共々汗をかくから、気軽に洗えるのはってすごくうれしい。
スリングって赤ちゃんに直接ふれるからなおさらです。
一昔前の、ナイロン製のごつい抱っこ紐って、なかなかジャブジャブ洗えなかったと思うのです。

洗って干している所です。

次に。炊事もとりあえずOK。なるべく簡単にささっと作るのが鉄則。
でも炊事は、火や包丁を使いますよね。熱い汁物も作りますよね。
それはNGです。
火を使う場合はなるべくおんぶひもを使った方が安全だと思います。

「いかに良いだっこひもをゲットするかで、どれくらい育児が楽になるか決まる」
そう言っても過言ではない、と個人的に強く信じています。
私は、楽に、ストレス少なく我が子を抱っこすることができ、「この子をベッドに寝かしたい。寝かし付けねば私は何も出来ない」というある種の『呪縛』から開放されたと思います。

また、スリングは「家の中でずっと使用していてもあまり違和感がない」のが、 24時間抱っこ星人の我が子を育てている私にはよかった。
ごっついナイロンの前抱っこ紐。とても使いやすいでしょうし体も楽でしょう。
でも、あれを付けていると、なにか「器具」を付けているようなストレスを感じてしまうような気がするのです。
でもその点、スリングであれば、コットン100%。
色合いもとても自然。仰々しくない。それがとても良かったんです。

もちろん、スリングで誰しもが「夢のような楽な育児」になるのではありません。 人によっては、「使えない」と思うママもいるかも。
やっぱり合う合わないはあると思う。
でも、私にとっては、本当にありがたい存在でした。

ちなみに、あんまり気に入ったので、ダンナのぶんも買っちゃいました!
時々洗い替え用に、自分も使っています。